血管外科

血管外科の紹介

人は血管とともに老いる しかし適切な治療を行えば人は血管とともに若返る

写真: 科のイメージ

我々は血管内治療を得意としています。血管外科では下肢閉塞性動脈硬化症と下肢静脈瘤の診療を行っています。

我々はカテーテルという細い治療用の管を使って手術を行っています。これを血管内治療あるいは血管内手術といいます。従来の手術治療は全身麻酔下に大きな切開を必要とし、体に対する負担が大きかったのですが、血管内治療は局所麻酔下に細い管を挿入して行う体に優しい手術方法です。

下肢閉塞性動脈硬化症

  • 少し歩くと足が痛くなる 間欠性跛行
  • 足に傷ができて治らない、足が腐る 足の壊疽

下肢閉塞性動脈硬化症は下肢の動脈に血栓ができて血が流れなくなるため、長い距離を歩けなくなったり、最悪の場合足が腐って切断が必要となったりする病気ですが、最近ではほぼ95%の症例で血管内治療(カテーテル治療)が可能になっています。血管が狭くなっているところで風船カテーテルを膨らませて広げます。広がりにくいときはステントというチューブ置くこともあります。この20年間でおよそ2000回のカテーテル治療を行いました。当院ではこの3年間でおよそ200回の治療を行いました。

術前

術中 バルーン拡張

術後

下肢静脈瘤(血管内レーザー焼灼術、血管内塞栓術)

  • 下肢の静脈が膨れる
  • 下肢がだるい、腫れる、こむら返り

下肢静脈瘤では伏在静脈という下肢の表面近くを走行する長い静脈に逆流が起こり、その結果静脈がふくれて瘤になる病気です。進行すると足がだるくなったり、こむら返りがたびたび起きたり、皮膚炎が合併して歩行が困難になる病気です。

ほとんど傷ができない血管内レーザー焼灼術が大多数の症例で行えるようになりました。また医療用接着剤を注入する血管内塞栓術も当院では行うことができます。当院でもこの3年間でおよそ300回の血管内治療を行いました。

症例紹介

【50代男性 両足の下肢静脈瘤治療】

治療内容 血管内レーザー焼灼術
(逆流している伏在静脈をレーザー光線の出る細い管を静脈内に挿入し焼灼します)
症例では大腿部の多数の静脈瘤をレーザーで血管内から焼灼しました
治療期間 約2ヶ月間※
費用等 総額 約67,000円(3割負担)
(診断・検査・手術関連処置費用・入院費を含む)
主なリスク、副作用 出血、痛み、リンパ漏、腫脹発赤、深部静脈血栓症など


 ※【手術入院】日帰り入院 ないしは 1泊2日入院
  【外来受診】日帰り入院の場合:手術の翌日、1ヶ月後
        1泊2日入院の場合:手術の1週間後、1ヶ月後

▼下肢静脈瘤 術前

下肢静脈瘤術前<

▼下肢静脈瘤 術後

下肢静脈瘤術後<


下肢静脈瘤1

下肢静脈瘤2

外来診療担当表

午前

受付 診療科
9:00

12:00
血管外科 松前 大 松前 大

午後 ※土曜休診

受付 診療科
2:00

5:00
血管外科 松前 大

診療スタッフ

診療部長
松前 大Masaru Matsumae

経歴

S54年卒

資格・専門医等

日本脈管学会脈管専門医
日本外科学会専門医
日本血管外科学会認定血管内治療医
下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術の実施基準による実施医・指導医